• 「市川房枝」ってどんな人なの?
  • 婦選 アーカイブス
  • アクセス

婦選アーカイブス

東京ガス料金値下げのたたかい

東京市政浄化運動の一環として市政を監視していた対市議選挙婦人委員会は、市民生活に直接影響の大きいガス料金問題に注目していた。東京市議会は1929(昭和4)年4月、「瓦斯料金値下げ及び計器使用料撤廃」の建議案を満場一致で可決し、東京瓦斯会社に申し入れたが、独占企業であつた東京瓦斯は、これを無視したばかりでなく、増資の承認を求めてきた。


その横暴に東京市民の中で反対運動が起ち上がり、料金値下げ要求を目的に、吉野作造(法博)、島中雄三、堺利彦、市川房枝らを発起人にとするガス料金供託同盟が結成された。婦選獲得同盟も、家計を守るため「声明書」(5月)を発表、婦人参政同盟、婦人市政研究会、社会民主婦人同盟などの婦人団体と共に、署名運動や演説会を行ったが、値下げには至らなかった。しかし商工大臣は増資を否認する裁定を下した。


関連史料の中に、鈴木茂三郎の「東京瓦斯問題に対する私案」や、市川もガス料金を供託したため、瓦斯会社からの不払い請求書なども残されている。
(『女性展望』2011年2月号 掲載)


ガス料金値下げ署名運動とビラ
東京・数寄屋橋にて
1929(昭4)年8月

「婦選アーカイブスの一部をご紹介」に戻る