基調講演の吉原毅さんは、現在、城南信用金庫顧問、全国ゼロ・自然エネルギー推進連盟会長。2011年東日本大震災を契機に同金庫理事長だった吉原さんは「原発に頼らない安心できる社会」の実現をめざし、省電力や代替エネルギーの利用開発に取り組むことを宣言した。それはなぜか。信用金庫のルーツである協同組合の歴史に遡る。1844年イギリスで世界初の協同組合が誕生、当時産業革命の進行で貧富の差が拡大し社会が混乱、互いに助け合い、皆が安定した生活を営める理想の社会を作ろうと社会運動が起こる。それが世界に広まり、日本では1900年産業組合法が成立、1902年城南信用金庫の前身がスタートした。